はじめまして!ボクの名前はエコなぞだよ。
クイズが大好きなんだ♪今月号から、みんなに北海道にまつわるクイズを出題しちゃうよ。
クイズは、○×、3択、一問一答の3種類あるから、お友達や家族といっしょに挑戦してみてね!

 

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答えは 

×

(冬でもエサが豊富なら冬眠の必要がないから)

 

野生のヒグマは、エサが少なくなる冬に備え、秋にたくさんのエサを食べて体の中に栄養をたくわえ、自分で穴を掘るなどしてその中にこもるんだよ。これを冬眠といいます。だけど、動物園ではエサが与えられているので、冬眠をする必要がないんだ。円山動物園や、のぼりべつクマ牧場では、冬の間でも起きているヒグマに会うことができます。
クマの仲間ではほかに、ジャイアントパンダがいますが、ジャイアントパンダも、エサにしているタケが冬も生えているので、同じく冬眠する必要はないんだよ。やっぱりエサが大事なんだね。
最初に、野生のヒグマは冬眠する、と言ったけど、実は最近は、野生でも冬眠しないヒグマもいるんだって。エゾシカが増えてきて、冬でもエサに困らないからだ、と言われているよ。厳しい自然環境では、エサとなる植物や動物が増えるか、減るか、でそれを食べる動物の行動が大きく変わるんだね。いま、札幌に住んでいるみんなの暮らしでは、周りに食べ物があふれているけれど、地域によってどう違っているのか、昔はどうだったのか、また、これからの世界はどうなるのか、一度考えてみるのもいいかもしれないね。

 

 

3択クイズ/北海道にある島、天売島が世界最大の住みかとなっているウトウといえば何の種類?①ウサギ②サナカ③トリ


 

答えは

③トリ

(鳥の仲間だけど、実は「ウ」とは関係ないんだって!)

ウトウは、3月から8月にかけて、天売島で子育てをするんだ。島の西側にある赤岩というガケのようになった壁の下の部分に、何十万もの穴が開いていて、そこでヒナを育てているんだよ。日中、親鳥は沖合で魚をとって、夕方にヒナに食べさせるためにそれを何匹もくわえて戻ってくるんだ。何十万もの鳥が一気に帰ってくる光景はすごそうだね。
僕も9月に一度、天売島に行ったことがあるんだけど、そのころにはウトウは子育てを終えて天売島からいなくなってしまっていたんだ。それでも赤岩に行ったら、ガケの上にも下にもたくさんの穴が開いていて、本当にびっくりしたよ。今年は行けるといいなあって思ってる。新鮮なウニなど、海産物がおいしいし、ゆったりとした時間が流れていて、普段と違うことが考えられそうな場所だよ。札幌から高速バスで3時間、フェリーで1時間~1時間半くらいで着く海鳥の楽園、一度行ってみても損はないと思う!

 

 

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答えは

 トウキョウトガリネズミ

(「エゾ」と「エド」を勘違いして名づけられたんだって!)

 

しっぽがなければ体長は5センチ未満、体重はたった2グラムという小さな生き物。ネズミ、と付いているけど、モグラの仲間なんだ。北海道の中でも、特に東部の草原や湿地にいるよ。もともと東京出身・・・ではないんだ。東京とは縁がないのになぜ「トウキョウ」と付くのかというと、100年以上前に最初に発見されたとき、イギリスの学者さんが標本に「エゾ(北海道の当時の呼び方)」を「エド(東京のこと)」と誤って書いてあるのを見て論文を書いたから、なんだそうだよ。えらい学者さんでもそうやって間違えることがあるんだね。みんなも学校で作文を書いたり、テストを受けたりしたときにはしっかり見直さないとね!

 

 

次回も、お楽しみに!!


 

 


監修:小園 拓志(こぞの ひろし)
1977年、門別町(現・日高町)生まれ。96年に私立灘高校(兵庫県)、2000年に東京大学法学部を卒業後、故郷の北海道に戻り、新聞社に就職し今に至る。 日本テレビ系「アメリカ横断ウルトラクイズ」にあこがれる少年時代を過ごし、灘中学進学後の91年、高校と合同でクイズ同好会を設立、95年まで活動。その後、10年以上クイズから離れたものの、2009年にYouTube上の番組「ウルトラクイズハットちゃん第6回東京大会」で久々にクイズに打ち込んでクイズ熱が再燃。プレイヤーとして年に数回、道外に遠征する傍ら、道内では中高大生の育成を目的に「北海道新人王」の開催など大会運営に携わっている。目立った戦績に乏しいが、2015年5月にJRA札幌競馬場で開催された大会「クイズdeダービー!」でなぜか優勝。スタッフ業としては、HTBほか世界各国で放送された、北海道好きの外国人が道内を巡りながらクイズに答える番組「北海道ドリームゲームショー」(15年)、「北海道ドリームクイズ」(16年)で問題監修を担当した。 問題作りの信条は、クイズのために勉強して知った知識ではなく、新聞やテレビ、学校の勉強、街歩きなどで知った「生きた知識」を大事にすること。「エコチル」紙上でも、ただ知るだけではなく、知った後に、身の回りのことから世界のことまでを考えてもらえるようなクイズを出していきたい。