今月のテーマ「昔の生活から学ぶエコ」

 今回お話を聞いたのは、一般財団法人北海道歴史文化財団の松井則彰さんです。北海道開拓の村で学べる、現代生活とエコについて、お話をうかがいました。

 

明治、大正、昭和初期の人々の暮らしを
見て、ふれて、感じることで、
現代生活について考えてほしい。

一般財団法人北海道歴史文化財団 松井則彰さん

2001年、財団法人北海道開拓の村入社。
開拓の村の事業運営・広報などの担当を経て、現在、一般財団法人北海道歴史文化財団の営業部長として開拓の村や北海道博物館などの広報・営業を担っている。

 

北海道開拓時代の生活を学べる施設

北海道開拓の村は、明治、大正、昭和初期の北海道の暮らしを体験できる施設です。建築物は、一部再現したものがありますが、当時のままのものが多く、昔の人々が実際に使っていた道具なども見ることができます。

「昔の北海道の人々の生活を見て、ふれて、学べる施設です。例えば、昔、電気が普及していなかった頃、ランプを使ったり、陽ざしを有効的に取り入れる窓があったりしました。当時の生活のさまざまな工夫を、知ることができます」と松井さんは話します。

昔の暮らしからエコを学ぶ

昔と現代の生活は、どれぐらいちがうのでしょうか。「当時は暖房器具が無かったので、冬は火鉢や囲炉裏を使い、一つの部屋に家族で集まって生活をしていました。昔の暮らしぶりを知ることで、現代社会のむだな部分を感じることができ、それはエコの学びにつながると思います」と松井さん。

「竹とんぼや水鉄砲など、伝統的な遊具作りを体験できるイベントを毎日開催しています。身近な物を工夫する、昔の人々の知恵がつまった遊具を作ることができます。そういったイベントに参加したり、施設を見学したりすることで、昔と今の暮らしとエコについて、考えてみてください。」