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9月16日(土)、エネルギーについて、楽しく、しっかり学ぶ、北ガスのバスツアーが開催されたよ。
どんなことを学んだのか、みんなにも紹介するね!
似湾乙山林で〝 間伐 〟を体験
毎日使っている「電気」はどうやって作られているのだろう?
最近よく耳にする「木質バイオマス発電ってどういうものか?」 を学ぶためのツアーに、 約20組の親子が参加したよ。
みんなを乗せたバスは、まず、むかわ町の三井物産似湾乙山林へ向けて出発! バスの窓から木々を眺めながら、元気な森を育てるには、「間伐」が重要なことを教えてもらったよ。
「間伐」とは、木々が成長してきゅうくつになった森で、 ところどころ木を切っていくこと。 日当たりが良くなり、太くてがっしりした元気な木々に育つから、たくさんの二酸化炭素を吸ってくれるようになるんだ。
森に到着すると、早速、間伐作業を体験したよ。
まず、木に〝のこぎり〟で切れ目を入れた後、木に結びつけたロープをみんなで力を合わせて引っ張り、 勢いよく木をたおしたよ。 なるほど、日当たりが良くなって、 足元が明るくなった!!
これまでは、 「木を切って燃やすのに、 なんで環境にやさしいんだろう?」と不思議だったけれど、木々の成長を助けるために〈木を切る〉ことで、二酸化炭素をいっぱい吸ってくれる森ができること。
さらに、二酸化炭素を吸って育った木をむだにしないで燃料として利用するから、木質バイオマス発電は〝トータルで環境にやさしい〟ということが実感できたよ。
木質バイオマス発電所で大きな設備を見学
次は、 いよいよ苫小牧木質バイオマス発電所へ行ったよ。
ここは、北海道内で間伐された木をチップにして燃やし、電気をつくる発電所。木材からどのように電気をつくるのかを教えてもらった後、実際に発電所の中をみんなで歩いて見学したんだ。
発電所は、木のいいにおいがしていて、 山のようにつまれた木のチップの他、 蒸気をつくるボイラーや発電機など、普段はなかなか見ることができない大きな設備があったよ。
ボイラーで木のチップを燃やして、 出てくる蒸気でタービン(=かざぐるま)を回し、電気をつくっているんだって。 そう、 この蒸気は、 やかんでお湯をわかしたときに、勢いよく湯気がふき出すのと同じなんだね!

森を育てていく大切さから、「木質バイオマス発電」の仕組みまで、1日で学ぶことができたツアーだったよ。
地球環境を守るためにも、自分たちが使っている電気が、どこで、どのように作られているかを知る、とても良い機会になったね。
くわしく解説!木質バイオマス発電のしくみ
木質バイオマス発電所では、間伐された木材を運んできて、細かくチップにして燃やし、電気をつくっているよ。
① 間伐材を効率よく燃やすために、切った後半年くらい、外につんでかわかす。(なんと約10万tもつんで、1年半で使いきるんだって!)
② 間伐材が良く燃えるように、細かい「チップ」にくだく。
③ 木のチップを「ボイラー(=大きなやかんのようなもの)」で燃やして、水を沸騰させ、蒸気をつくる。
④ 蒸気を勢いよく「タービン(=かざぐるまのようなもの)」にかけると、羽が回る。回転する力で発電機を回して電気をつくりだす。
※自転車のライトと同じしくみだよ。
⑤ つくった電気は、電線を通ってみんなのおうちへ。