なさんは、アルペンスキーを知っていますか?スキーといえば、真っ白な広いゲレンデを自由にすべるイメージをしますよね。アルペンスキーとは、決められたポールの間をすべっていくスキーの競技です。

スポチル12月号の表紙をかざった金澤碧詩さんは、『ジャパンパラアルペンスキー競技大会』の知的障害者男子スラローム部門にて、最年少で銅メダルを取った今注目の選手なんです。

そんな金澤さんにアルペンスキーへの思いや練習の様子などを聞いてみました。

 


 

アルペンスキーとの出会いとアルペンスキーを選んだ理由

 

金澤さんがアルペンスキーと出会ったのは5才のときで、小学2年生から本格的にアルペンスキーを始めたそう。「はじめは、スキー選手を養成する『玉越ストリームレーシングチーム』に入って基本を学びました。

そして、今は障がい者チームで日々練習をしています。メンバーの中でぼくと一番年齢の近い人は18才です」と金澤さんは話します。大人たちといっしょに練習するのはとても刺激になりそうですよね。 

なぜこの競技にしたのかと聞くと、「フリーは目標がないのに対し、アルペンスキーはポールという目標通りに速くすべれば勝ちという、とってもシンプルなスポーツです。だから好きになったのかもしれないです」と金澤さんは言います。

 

日々の努力の成果11歳で勝ち取った銅メダル 

次に、練習について聞いてみました。

「主な練習場所は、もいわスキー場と朝里スキー場で、ナイター(夜間)を利用することが多いです。夏は『インラインスケート』というローラースケートのようなもので練習しています。これをすると足の力が付くんです。雨の日以外は、豊平川の河川敷を毎日6㎞走っています」と金澤さん。

 

昨年度の競技大会で27才の大人を抜かし、銅メダルを取ったときは、とてもうれしかったそうです。この功績が認められ、金澤さんはパラスキー強化選手にも選ばれました。

これからも金澤さんの活躍から目がはなせませんね!

 


※ジャパンパラとは…日本障害者スポーツ協会と競技団体が共に開催する、日本国内最大のパラスポーツ競技大会。正式名『ジャパンパラ競技大会』。陸上競技や水泳などの個人競技では参加標準記録を設定している。参加するためにはその記録をこえなければならない。参加者は日本国内の選手だけではなく海外選手も参加することがある。大会の記録は、国際の公式記録としても認定される、数少ない国際公認大会。