円山動物園だより|今月は『エゾタヌキ』

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エゾタヌキ
Nyctereutes procyonides albus

生息地:北海道全域の森林や河川、湖沼の近くなど
食肉目/イヌ科

 

円山動物園には1頭います

冬毛に生え変わってふっくら

メス1頭(ポロリン)

 

タヌキの赤ちゃんは イヌそっくり?!

里山などにくらす、私たちには身近な存在のタヌキ。

実は世界的にはめずらしい動物で、東アジアの限られた地域のみにいます。本州と四国、九州にはホンドタヌキ、北海道には少し大きめのエゾタヌキがいます。

夏毛のポロリンはほっそり

夏の間の体重は4〜6kg。冬に備えて、秋には体重が1.5倍にも増え、ふわふわの冬毛に包まれます。赤ちゃんの毛色は真っ黒で、子犬とまちがう人もいると聞けば、タヌキがイヌ科なのも納得でしょう。

あしが短く、あまり速く走れないため、「かり」の能力は低いようです。死んだ鳥やネズミ、昆虫、木の実、葉など何でも食べます。

 

エゾタヌキをおびやかす外来種のアライグマ

タヌキ(左)とアライグマ(右)のちがい

 

数カ所の決まった場所にフンをして、仲間同士で情報を伝えます。

「ためフン」という特徴的な行動です。円山動物園にいる1頭も「ためフン」をします。飼育員がそうじをするときは、「ためフン」のために少しだけフンを残します。

タヌキはアライグマとよく似ていますが、アライグマは尾に輪模様があり、前あしの指先を使って食べ物を探したり、木に登ったりします。外来種のアライグマが北海道で年々増え、エゾタヌキの生息地や食べ物をうばうおそれもあります。

円山動物園で、この2種のちがいを観察してみてくださいね。

 

まるやまニュース 「円山動物園 スノーフェスティバル

毎年人気の冬のイベントを今年も開催!雪だるま作り体験や、大きな氷のすべり台で楽しんでね。

日時:2月5日(月)~12日(月・休)
場所:園内各所

 

円山動物園の獣医さんに聞いてみよう

Q.ゾウの鼻は、なぜ長いの?

象

A.ゾウの先祖は、鼻が短く、体も小さい動物でした。
進化の過程で、だんだん体が大きくなっていきました。水を飲むときに鼻が長いと便利だったため、鼻の長い仲間だけが生き残って、数が増えました。長い鼻は、鼻と上くちびるがいっしょにのびたものだそうです。

 


取材協力・監修/札幌市円山動物園

札幌市中央区宮ヶ丘3番地1 TEL.011-621-1426 
開園時間:3/1~10/31…9時30分~16時30分、11/1~2月末日…9時30分~16時 休園日:毎月第2、第4水曜日(祝日の場合は翌日)、4月第3週の月~金曜日、11月第2週の月~金曜日

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