みんなは、「株式会社」って言葉を聞いたことはあるかな?

「会社」は、いろいろな物を作って販売したり、サービスを提供したりして、私たちの暮らしを豊かにしているよね。

では、「株式」が付く会社は、いったいどういう会社なんだろう…?ここでいっしょに見てみよう!

 

会社は役に立つ物を生み出すところ

まず、みんなの身の回まわりにある物を見てみて。家、車、テレビ、食品、洋服…さまざまな物があるよね。それらは全て会社で作られた物。会社にはいろいろな業種があって、私たちの社会に役立つ物を生み出しているんだ。

会社には4つの種類があるのだけれど、中でも株式会社と呼ばれる会社がたくさんある。株式会社は、商品を作る工場を建てたり、材料を買ったり、人をやとったりするため に、たくさんのお金が必要。では、どのようにしてお金を集めているんだろう?

 

株式会社はどうやってお金を集めるの?

株式会社がお金を集める方法は、 大きく2つあるんだ。1つは、銀行から借りる方法。もう1つは、株式を発行する方法だよ。

 

図1を見てみ よう。一般の人が銀行にあずけたお金は、利息といっしょに戻ってくるよね。その反対に、株式会社は銀行からお金を借りて、利息といっしょにお金を戻すよ。

 

図2は、株式を発行してお金を集める方法で、株主が 証券会社を通じて会社に投資するんだ。株式とは、お金を出してもらったことの証明書のことだよ。

 

大人は会社でどんなことをしているの?

株式会社で働いている大人は、たくさんいるよね。みんなのお父さん、お母さんもその中の一人かな? では、株式会社では、どのような活動をしているのだろう。

 

図3を見てみよう。株主から投資 (お金を出すこと)された株式会社では、「何を作ろう」「お客さんにどのように販売しよう」などを話し合い、計画を立るよ。そして、商品を作って販売、利益を生み出すんだ。利益の一部は株主に支払い、残りは会社のために使うよ。

株式会社には、社長をはじめ、 取締役などの経営を行う人、商品を売る営業部 、お金の管理をする財務部、商品を作る製造部など、いろいろな役割分担がある。それぞれ経営者、社員が力を合わせて 会社を動かしているんだね。

 

チャレンジ!お菓子の株式会社取材レポート!!

2018年1月10日(水)、札幌市産業振興センターで、「チャレンジ!お菓子の株式会社」という 小学生向け起業家講座が開催されたよ。講師は日本証券業協会の珍田珠希さん。小学3~6年生の参加者のみんなは、グループに分れてお菓子をテーマに株式会社の経営を学んだよ。

 

①グループ内で社長・営業部長・製造部長・財務部長の役割を決めて、どんなお菓子にするか話し合うことからスタート!

 

②商品のパッケージを作ったよ。どんなデザインにするか、料金設定はどうするか、どんな特徴の商品にするか、などの詳細を決定。

 

③参加者のみんなの前で、どんな商品を考えたかを発表。すべての発表が終わった後、自分の会社以外で応援したいと思った会社にお金の券を渡し、受け取った会社の人は引きかえに株券を渡したよ。

 

みんなで協力して作れて楽しかった!

④一番多くお金を集めたグループのみなさん。社長:上野幌東小4年・山元蕾輝さん、 財務部長:発寒西小5年・小中凜香さん、製造部長:栄町小5年・髙橋結人さん、営業部長:北野台小4年・田中秀哉さん。

⑤優勝グループが考えた商品は「冬限定 白玉あんこ」。10個入り200円。

 

子どものころから金融や投資に触れる機会を

日本証券業協会北海道地区協会 課長 
珍田 珠希 さん

当協会では、金融リテラシー*の向上のために、小学校の土曜学習のカリキュラムなどとして、このような出前授業を行っています。大人になってから投資などの教育を行うと、どうしてもアレルギーを起こしてしまう場合もありますので、子どもの頃から金融の仕組みにふれて、理屈なしで楽しんで学んでほしいですね。また、こうした学びを深めることで、働くことの意味も理解できますし、さらにコミュニケーション能力の向上にもつながると思います。

*金融リテラシー…「金融リテラシー」とは、金融に関する知識や情報を正しく理解し、主体的に判断することのできる能力。

 


 

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