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②生息する生き物のちがいに関する境界

 

「ブラキストン線」「八田線」「宮部線」は、ちがう生き物が住んでいることを示す境界線

何だか、知らないうちにいろんな人が線を引いているんだね。問題にあった3つの線はどれも、その線を境目にしてちがう生き物が住んでいる、ということを示しているんだ。

「ブラキストン線」は、函館などがある渡島半島と、本州・青森県の間にある津軽海峡の間に引かれているんだ。ブラキストンはイギリス人で、材木などの売買をした貿易商。函館に住んで、商売のかたわら、鳥類を捕獲してははく製にしていた。すると、サハリンと北海道には共通する種類の生き物が多いのに、本州とはかなりちがっていることが分かったんだ。そこで、ここに生き物の境目があると結論づけたんだね。いそがしい仕事をしながら熱心に研究をしていたなんてすごいね。その後、哺乳類の境目も同じところに引けることが分かったんだ。たしかに同じシカでも、本州側はニホンジカ、北海道側はかなり大きなエゾシカがいるよね。

さっき、鳥類や哺乳類は北海道とサハリンで共通していると言ったけれど、「八田線」は、北海道とサハリンの間に引かれているよ。八田三郎という北海道帝国大学(今の北大)の教授が主張した線で、両生類や爬虫類はこの線で分布がちがっているそうだよ。

また、「宮部線」は、北方領土の択捉島と、北の得撫島の間に引かれているんだ。エゾマツやカラマツは、択捉島までは生えているけど、得撫島からは見かけないんだ。それを札幌農学校(やはり今の北大)の宮部金吾助教授(のちに教授になったよ)が調査により見つけたんだ。

 


監修:小園 拓志(こぞの ひろし)
1977年、門別町(現・日高町)生まれ。96年に私立灘高校(兵庫県)、2000年に東京大学法学部を卒業後、故郷の北海道に戻り、新聞社に就職し今に至る。 日本テレビ系「アメリカ横断ウルトラクイズ」にあこがれる少年時代を過ごし、灘中学進学後の91年、高校と合同でクイズ同好会を設立、95年まで活動。その後、10年以上クイズから離れたものの、2009年にYouTube上の番組「ウルトラクイズハットちゃん第6回東京大会」で久々にクイズに打ち込んでクイズ熱が再燃。プレイヤーとして年に数回、道外に遠征する傍ら、道内では中高大生の育成を目的に「北海道新人王」の開催など大会運営に携わっている。目立った戦績に乏しいが、2015年5月にJRA札幌競馬場で開催された大会「クイズdeダービー!」でなぜか優勝。スタッフ業としては、HTBほか世界各国で放送された、北海道好きの外国人が道内を巡りながらクイズに答える番組「北海道ドリームゲームショー」(15年)、「北海道ドリームクイズ」(16年)で問題監修を担当した。 問題作りの信条は、クイズのために勉強して知った知識ではなく、新聞やテレビ、学校の勉強、街歩きなどで知った「生きた知識」を大事にすること。「エコチル」紙上でも、ただ知るだけではなく、知った後に、身の回りのことから世界のことまでを考えてもらえるようなクイズを出していきたい。

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