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みんなは「外来種」って聞いたことはある? 自然界にさまざまな影響を与えている生物たちなんだ。ここで、「外来種」のことをいっしょに調べてみよう。
他の地域からやって来た生物
みんなが住む北海道には、たくさんの野生生物がすんでいるよね。その中には、もともと北海道にいた生物の他に、人間によって持ち込まれた生物もいるんだ。そのような他の地域から連れて来られた生物を外来種と呼ぶよ。
外来種というと、外国からやって来た生物だけをイメージしてしまうけれど、もともと北海道にいなかった日本国内の生き物が北海道にやって来た場合も外来種と呼ばれるんだ。日本に生息する外来種の数は、なんと2000種を超えるんだって。
外来種が引き起こす3つの悪影響
外来種には、ペットなどのように、私たちの暮らしに関わる生き物もいるけれど、自然環境に大きな影響を与えて、地域の生物をおびやかす生き物もたくさんいるよ。図2にあるように、3つの悪い影響があるといわれている。
北海道にも、たくさんの外来種がすんでいるよ。どんな生物がいるのか、表1でまとめているから、見てみよう。
表1
北海道内で見られる主な外来種
他にも、ブルーギルやブラウントラウトという魚、ウチダザリガニ、チョウセンシマリスなど、さまざまな外来種が生息しているよ。
入れない・捨てない拡げないの3原則
北海道にもたくさん生息している外来種。でも、それらは人間によって運ばれた生物で、外来種たちが悪いわけではないよね。そう、現状を作ってしまった原因は人間にあるんだ。
私たちにできることは、外来種のことを知り、「入れない」、「捨てない」「拡げない」の3つの原則を守ること。外来種の被害を食い止めるために、みんなも守っていくことが大切だよ。もし、外来種のペットを飼うことになったら、必ず最後まで責任を持って飼おう。もう飼えないから…と逃がしたりしないでね。大切な自然環境を守るために、みんなで実践していこう!
表2
外来種被害予防3原則
外来種を
「入れない」…悪影響を及ぼすおそれのある外来種をむやみに入れない!
「捨てない」…飼っている外来種を野外に捨てない!
「拡げない」…野外にすでにいる外来種は、他の地域に拡げない!
分かるかな?シルエットクイズ
外来種のアライグマと北海道にもともといるエゾタヌキ。顔や体に特徴があるよ。どっちがアライグマかな?
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シルエットクイズの答え:Q1.A Q2.B Q3.A
監修:北海道 環境生活部 環境局生物多様性保全課 生物多様性戦略グループ