[スポンサーリンク]
みんなが住む札幌には、山や森がたくさんあるよね。そこには、さまざまな野生動物が生息しているよ。中でも、ヒグマはとても危険な存在。でも、よく知ることで事故を防ぐことができるんだ。
今回は、そんなヒグマのことを紹介するよ。
北海道にも生息する最大の体長をほこるクマ
ヒグマは、北半球のさまざまな地域に生息するクマで、北アメリカのハイイログマ(グリズリー)やアラスカのコディアックヒグマ、そして日本の北海道のみに生息しているエゾヒグマなどがいる。ホッキョクグマと並んでクマ科では最大の体長をほこる動物で、エゾヒグマも日本国内で一番大きな動物なんだよ。
札幌市内にも生息ヒグマってどんなクマ?
みんなが住む札幌市内では、山間部をはじめ藻岩山や円山などにもヒグマが生息しているよ。ヒグマはどんな1年を過ごしているか知っているかな? 図1を見てみよう。3~5月の春、冬眠から目ざめ、5~9月に山や森で活動。10~11月に食いだめをし、12~3月に冬眠、出産をするよ。
その他、どんな物を食べて、どんなふんをして、どんな足あとをつけるのかなど、下の表1で紹介するね。
表1 ヒグマってどんなクマなのかな?
とても大きなヒグマ。体長、体重、食べ物、ふん、足あとなどの特徴をまとめたよ。
ヒグマのふん
ヒグマは食べ物をうまく消化できないから、食べた物が、ほとんどそのままのにおいと形で出てくるんだよ。
体 長
オス 約2.0m
メス 約1.5m
体 重
オス 150〜400kg
メス 100〜200kg
※産まれてすぐは400gぐらい。
ヒグマの食べ物
ヒグマは雑食性。体がとても大きいから、春から秋にかけて、そのときにある植物や動物を大量に食べるよ。
嗅覚・聴覚
とても発達していて、遠くの物のにおいや音をキャッチできるよ。
5本指がある。長いつめを使って、食べ物を探すために穴をほったり、石を動かしたりするよ。
前 足
5本指がある。長いつめを使って、食べ物を探すために穴をほったり、石を動かしたりするよ。
ヒグマの足あと
ヒグマの足あとには5本の指がつく。前足の足あとにはつめのあとも残るんだって。
ヒグマとの事故をさけるために
登山や森に入っての自然観察など、ヒグマの生息地に行くときは、次のことに注意してね。
ごみは、野山に捨てずに持ち帰ってね。生ごみなどの味を覚えたヒグマは、それを目的にくり返し出没するようになってしまうんだ。
みんなも注意をしつつ、森や山での活動を楽しんでね!
●クマ撃退スプレーや鈴、ホイッスルなどを持っていこう。
●ヒグマのふんや足あとなどを 見つけたら引き返そう。
※ヒグマは人をさけて行動するといわれているよ。音を出すことで人がいることをヒグマに知らせれば、ヒグマの方から先に去っていくことがほとんどなんだ。
それでも、ヒグマに出あってしまったら…
大声を出したり、走って逃げたり、石を投げたりは、絶対にしないでね。
落ち着いて行動しよう。多くの場合は、ヒグマが先に立ち去るよ。
ヒグマの移動する方向を見定めながら、静かに立ち去ろう。
背中を向けて走らないようにしよう。本能的にヒグマは追いかけてきてしまうよ。
子グマを見つけたら、近くに母グマがいるので、近づかずに立ち去ろう。
挑戦してみよう!ヒグマクイズ
ヒグマに関するクイズを出題するよ。分かるかな? 答えは下にあるよ。
Q1.北海道に生息しているエゾヒグマのシルエットは下のAとBのうちどっちかな?
Q2.ヒグマは走るのが遅く、走る速さは時速10kmほど。〇か×か?
Q3.ヒグマが二本足で立っているときは、何をするための行動か知ってる?
●
●
●
●
●
●
●
ヒグマクイズの答え
Q1.A Bはツキノワグマだよ。
Q2.× ヒグマが走る速さはとても速く、時速50kmくらい。
Q3.周りのにおいや音を感じて、状況を確認する行動。いかくしているわけではないよ。
監修:札幌市環境局 環境都市推進部 環境管理担当課