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さまざまな分野のアスリートが登場するコラム。
今回は、前回に引き続き、2018年平昌オリンピックで見事銅メダルを獲得した、日本女子カーリング代表の吉田知那美選手です。
平昌オリンピックのことを中心にお話をうかがいました!
LS北見が、銅メダルを獲ることができた秘訣は何ですか?
私たちは選手5人だけがチームではなく、コーチや監督、トレーナーさんたちや、チームを支えてくれているスポンサーさんなど、たくさんの人たちみんなでチームロコ・ソラーレだということを、全員が分かっています。誰か一人欠けていては、このメダルはありませんでした。
みんながみんな、自分の発言する言葉や態度、すべてがチームの結果に関わることを理解しているので、支えてくれている方みんな私たちと同じように、前向きに笑顔で、そして相手を負かすためにプレーをするのではなく、自分たちが最高のプレーをした結果に勝利があるという気持ちでチームを信じて応援してくれています。
私は心が弱く、自分自身を信じられなくなることがあります。でもそんなときは、チームや私を信じて応援してくれる周りのみなさんの言葉を信じてプレーしています。
オリンピックのような大きな試合があるときに緊張しない方法はありますか?
私は普段、まったく緊張できなくて、緊張感を持てないことが自分の強さでもあり弱さでもあると思っています。なぜなら私の場合、いつも最高のパフォーマンスは最高の緊張をしているときに発揮されるからです。
スポーツにおいて、緊張はより質の高い集中につながるので大切なことだと聞きました。緊張によって体が動かなくなったり呼吸が浅くなったりするときは、深く息を吸って吐くという方法が一般的にいわれている緊張のリセット方法なのかなと思います。
北海道で育つ小学生にメッセージをお願いします。
みなさんは北海道が好きですか?私は大好きです。
深く積もる雪も、少しすずしい夏も、一瞬で散ってしまうはかない桜も、風が冷たい秋も、どんな北海道でも、北海道でしか感じられない体験だと思っています。
私はこの北海道でカーリングという競技に出合いました。この北海道でカーリング選手になり、この北海道で私の宝物である大切なチームに出会い、この北海道からオリンピック選手となり、そしてこの北海道からオリンピックメダリストになりました。北海道は、私にたくさんのものをプレゼントしてくれました。きっとみなさんにも、これからたっくさんの贈り物があると思います。その1つ1つを見落とさないように、1日1日を大切に過ごしてほしいなと思います。
いつか私からもみなさんに素敵な贈り物を送れるように、私もみなさんといっしょにこの北海道で一生懸命過ごしていきたいと思っています。
吉田知那美選手 プロフィール
1991年7月26日生まれ。北見市常呂町出身。日本女子カーリング代表。ロコ・ソラーレ所属。2014年ソチオリンピックに出場し、5位入賞に貢献する。2016年、世界女子カーリング選手権大会では、銀メダル獲得。2018年平昌オリンピックでは、銅メダルを獲得。