今月のテーマ:理数系・プログラミング教育の重要性

今回は、「子どもの理科離れをなくす会」や、立命館慶祥中学校で自然科学部顧問などを務める北原達正さんに、理数系、プログラミング教育の重要性についてお聞きしました。

 

エコ、生命、医学、エネルギー、食料。
宇宙への挑戦は、あらゆる分野での
技術革新に影響を及ぼす―

子どもの理科離れをなくす会
北原 達正 さん

1982年京都大学理学部卒、同大学院理学部博士課程で宇宙物理学を専攻。2001年7月に子どもの理科離れをなくす会を発足。立命館慶祥中学校自然科学部・ロボットscience班顧問、Rits Kids science-ロボット・プログラミング教室特別技術顧問。

 

科学を通した人間教育

北原さんは「子どもの理科離れをなくす会」として、国内外で活動しています。

「プログラミングは理系の人間がやることという声を聞きますが、現代のすべての職業で科学は使われていて、数字を使う大切さや意味を正しく知らないとまちがった理解をしてしまう危険性も高いのです。論理的に分析して情報を伝える科学的な考えは、とても重要です。

また、スポーツや芸術の世界では、小学生の段階から大人と同じ課題に向かって努力し、最初から本物の道具とルールで練習します。科学も同じで、本物の知識と経験を小学生のときにさせることが大切です」と北原さんは話します。

 

社会に貢献できる力を持つ大切さ

エコ活動についてもお聞きしました。「アジア10カ国のジュニア200名が集う水環境問題を議論するフォーラムを行ったことがありますが、国によって視点がまるでちがうことに気付きました。

自分で調べ、数値を比較し、実現できるプランを作れるかが重要です。私は宇宙を挑戦の時代から教育の場へシフトさせたいと考えています。そのときに生まれる技術革新は、あらゆる分野に影響を及ぼします。みなさんもぜひ一度、本物に挑戦してみてください。」

 


子どもの理科離れをなくす会