[スポンサーリンク]

旭山動物園の飼育スタッフ・鈴木悠太さんが動物や動物園、自然について紹介するコーナーです。

10・11・12月号で取り上げる動物は「エゾシカ」

偶蹄目(ウシ目)シカ科
【生息地】北海道

旭山動物園には10頭います

 

一 番の特徴は”角“

北海道にはさまざまな環境で、いろいろな動物が暮らしています。今回、紹介したい動物は「エゾシカ」です。

日本にはニホンジカが広く分布していますが、北海道には、ニホンジカの亜種のエゾシカが生息しています。

エゾシカは体が一番大きく、大人のオスになると体重が100 をこえます。エゾシカは北海道全域に生息していて、特に道東にはたくさん生息しています。

シカの仲間の特徴は、やはり〝角〟です。エゾシカの角はオスにしかありません。この角を使って、オスはメスをめぐって争います。角を使った力比べを行う姿は、迫力満点です。

新しく生えてきた袋角

シカの角は毎年生え替わります。春先に抜け落ち、そこから新しい角が生えてきますが最初の段階を〝袋角〟といいます。〝袋角〟の一番外側は毛の生えた皮膚でおおわれており、血液が流れているので、傷付くと出血します。角が十分にのびると血液が止まり、皮膚が

死んで乾燥し、11月頃に角が完成します。

 

上の歯がない!?

エゾシカは植物を食べる草食動物です。草や花、木の葉、冬になるとササや木の皮などを食べます。シカはウシの仲間ですが、ウシの仲間にはなんと上の前歯がありません。歯の代わりに〝歯床板〟という歯ぐきがかたくなった物があります。

舌で口の中に草を巻き込み、下の前歯で〝歯床板〟に押し当てて、あごをちょっとしゃくり上げて、草の束をかり取ります。上下のあごでかみ切るより、効率よく草を食べることができます。動物たちはすんでいる場所、食べ物によってさまざまな進化・適応をしています。動物園でいろいろな動物たちの進化・適応を探してみましょう!

頭骨を展示しているので前歯を確認してみ よう

 

あさひやまニュース


マヌルネコが来園しました!

7月19日、埼玉こども動物自然公園よりマヌルネコが来園しました。小獣舎で展示をしています。旭山動物園では初めての飼育になります。野生での生息地が高地のため暑さに弱く、旭山動物園最初の夏は、寝室と放飼場を自由に移動できるように飼育していました。

 

教えて! 鈴木さん

鈴木さんが、みんなからの質問に答えるよ!

Q.本州の動物園と旭山動物園の大きなちがいはなんですか?

他の動物園との大きなちがいというより旭山動物園の特徴を紹介しますね。旭山動物園の特徴として「動物たちの持っている本来の能力を引き出す」ことがあります。例えばあざらし館の円柱水槽は、アザラシの垂直に泳ぐ性質を引き出すための施設です。アザラシはただ泳いでいるだけなのに泳ぎ方はとても美しく、私は今でも「スゴいな!」と見るたびに思ってしまいます。

 


旭川市 旭山動物園

旭川市東旭川町倉沼
TEL.0166-36-1104
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

協力・監修/旭川市 旭山動物園

[スポンサーリンク]