みんなが住む、札幌の街を走る地下鉄。キミも乗ったことがあるよね。

公共交通機関にはいろいろあるけれど、地下鉄はとてもエコな乗り物なんだ。

今回は、札幌の地下鉄について紹介するよ!

 

札幌市内に広がる3つの路線

札幌の街に地下鉄が誕生したのは、1971年12月。南北線の北24条と真駒内間12・1㎞からスタートしたんだ。その後、1976年に東西線、1988年に東豊線ができていったよ。

世界で初めてゴムタイヤを取り入れ、コンピューター管理方式などの新しい技術も導入。雪がたくさん降る気候に左右されない公共交通機関の主役として、札幌市民の役に立っているよ。

 

地下鉄に乗ることがとってもエコ!

地下鉄はCO排出量がとても少ない公共交通機関。だから、ガソリンで走る乗用車ではなく地下鉄を使うことで、1人が1㎞移動するときのCO排出量を約10分の1に減らすことができるんだ。

また、図1を見て分かるように、電車と駅舎用の電力合わせて、地下鉄全体の電力の使用量はここ数年でだいぶ減っているんだって。地下鉄って、とってもエコなんだね!

 

車両のブレーキで電力を有効利用!?

電車用の電力を減らすために、エネルギー効率の良い車両を使ったり、きちんと整備したりしているよ。さらに、車両がブレーキをかけるときに発生する電力(=回生電力という)を他の車両や駅舎の電力として有効利用しているんだ。電車を使って発電できるなんてすごいね!

ちょっと難しいかもしれないけれど、図2で回生電力を使用した省エネの仕組みを解説するよ。

 

地下鉄の安全への取り組み

みんなが生まれるだいぶ前に起きた1995年の阪神・淡路大震災を受けて、札幌の地下鉄の地下部分は耐震補強を実施済みだよ。地上の駅舎の耐震化工事も進められていて、2020年にはすべての工事が完了する予定なんだ。

下の写真にあるように、ホームからたくさんの柱が見えるよ。今度、地下鉄の駅に行ったときに、ぜひ見てみてね。みんなの安全・安心も乗せて、今日も地下鉄は走行中だよ!

▲札幌の地下鉄駅構内は耐震補強済み。地上の駅舎も2020年には工事完了予定。

 

駅舎電力の省エネの取り組み

駅構内の照明にLEDを取り入れたり、エスカレーターの自動運転を実施したりして、省エネを進めているよ!

▲コンコースの照明や駅名の表示板などにLEDを使用。
▲センサーで人を感知し、必要な時間だけ運転できるエスカレーターを導入。

もしも地下鉄に乗っているときに、地震が起きたら!?

今年9月に、札幌でも大きな地震が起きたよね。 もしみんなが地下鉄に乗っているときに大きな地震が起きたらどうすればいいんだろう? いざというときのために、おうちの人やお友達とチェックしてね。

1. 緊急停止することがあるので、つりかわや手すりにつかまって、安全を確保しよう。

2. 駅と駅の間で停止した場合は、ゆれがおさまった後に次の駅へ移動するよ。

3. 停電や設備に異常があった場合は、駅と駅の間で停止したまま動けなくなることがあるよ。そのときはトンネル内を歩いて避難するので、ケーブルや突起物に注意してゆっくり歩こう。