毎回、さまざまな職業で活躍中のプロフェッショナルが登場!「どんな仕事?」「どんな人が向いているの?」などインタビューするよ。今回は、どんな話が聞けるかな?
外山 美穂さん
ブルクベーカリー ハワイ 製造部長[札幌市出身]
札幌のブルクベーカリーで働いた後、2013年、ブルクベーカリーのハワイ出店にともない、ハワイへ移住。現在は、アラモアナ・ラナイ店をメインに、製造責任者として新人指導、商品開発などを行う。趣味は海外旅行。
異文化の中で仕事をするということ
―現在の仕事について教えてください。
私は札幌生まれ、札幌育ちです。小さいころから、おかしや料理を作ることが好きだったので、札幌の円山にあるパン屋・ブルクベーカリーに就職しました。
パンを作る仕事には厳しい部分もありますが、スタッフにも恵まれ楽しく仕事をしていました。あるとき、ドイツへ旅行することがあり、異文化にふれるすばらしさを初めて知りました。その後、毎年のように海外旅行をしています。
そんな中、ブルクベーカリーのハワイ出店が決まり、私も行くことになりました。その後、ずっとハワイに住み、製造部長として働いています。
―海外で働くことの魅力、また大変さはどんなことでしょうか?
いろいろな国の人々がハワイで働いていて、ブルクベーカリーにもアメリカ人、ベトナム人、フィリピン人、ミクロネシア人、日本人などがいます。それぞれの国の文化があり、価値観もちがいます。ハワイに来て、いろいろなスタッフといっしょに働き、仕事に対する考え方のちがいにおどろきました。私は仕事を中心に生活をしていますが、仕事は生活の一部と考える人もたくさんいます。遅刻をしたり、無断で欠勤したりする人もたまにいます。
ハワイには「ハワイタイム」という言葉があり、時間がゆっくり流れています。ハワイの人はとてもおおらかです。移民が多いので英語が話せない人にも、とても親切にしてくれます。私も英語は得意ではありませんが、周りの人々に助けられて、ハワイで暮らすことができています。
海外生活の経験から見えてくる日本の良さ
―ハワイへ行く前に想像していたことと、実際のちがいはありますか?
ハワイに来て、いろいろな国の価値観があることを知って、いつも自分が正しいわけではないと気付きました。また、日本では当たり前のことが、「海外ではこんなに大変なのか」と思うこともあります。ハワイは気候が良いですし、人々は優しいです。でもやはり日本が最高ですね。そう思えるのは、海外で生活をしているからこそです。
ぜひみなさんも、将来は海外で働いてみてください。「外国で働きたい」という想いがあれば、だれでもかなう夢です。日本がすごく良い国だと、知ることもできますよ。