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旭山動物園の飼育スタッフ・鈴木悠太さんが動物や動物園、自然について紹介するコーナーです。

1・2・3月号で取り上げる動物は…「シマフクロウ』

フクロウ目 フクロウ科
【生息地】北海道周辺とユーラシア大陸極東沿岸地域

旭山動物園では4羽飼育しています

 

なんと約160羽!?

シマフクロウは、絶滅が心配されている鳥です。現在、北海道には約160羽程度しかいないといわれています。なぜシマフクロウはここまで少なくなってしまったのでしょうか?今回は、シマフクロウの現状について考えてみたいと思います。

シマフクロウが生活するのに大切な物が大きく2つあります。1つはえさとなる魚。もう1つが繁殖するために必要な大きな木です。その2つの大切な物が少なく

なってしまったことが、シマフクロウが減少した原因だと考えられます。

魚をにらむシマフクロウ

 

暮らすために必要な物

動物園で魚をとるときのシマフクロウを観察していると、池の周りに止まってじーっと水を見て、「せーの、エイヤ!」といわんばかりに、ドボンと水に飛び込んで魚をとります。私が見る限り、おせじにも上手な魚のとり方には見えません。自然界では当然、生きた魚をつかまえるので、魚に逃げられて何もとれない空ぶりの方が多いのではないかな…と心配してしまうほどです。

昔々の北海道には、川にたくさん魚がいて、すばやい魚のとり方でなくても十分に生活できるほど、豊かな自然があったのではないでしょうか。現在の川は、河川改修や砂防ダムなどの建設が行われたり、川沿いの木を切ったりしたことにより魚の住みかが無くなり、魚が減少してしまいました。

もう1つ、シマフクロウが繁殖するためには、大きなシマフクロウが入ることができる ほら のある大きな木が必要です。樹齢でいえば100年~200年以上の木です。私たちの暮らしている場所には、もうそのような大きな木はほとんど無くなってしまいました。北海道を開拓した時代に大きな木はどんどん切られ、シマフクロウが巣として使えるほらがある大きな木は、ほとんど無くなってしまいました。

お腹が空いても魚がいない、卵を産みたくても産む場所がない、そうなれば当然シマフクロウは暮らしていくことができないのです。

動物園横の旭山公園。太い木はあまりない

 

あさひやまニュース


「one zoo」って知ってる?

昨年から動物園応援スマートフォンアプリ「one zoo」の提供が開始されました。コンセプトは「私たちと動物たちを、一つの未来へ」。動物園内にて動物の音声ガイドや園内のデジタルマップ、スタンプラリーなどが利用できます。基本利用料は無料、キャリアフリーとなっています。

 

教えて! 鈴木さん

鈴木さんが、みんなからの質問に答えるよ!

Q.災害にあったとき、動物園では動物たちにあげるごはんがなかったらどうしてるの?

A.食べる物が無くなってしまうと、動物たちは当然生きていけません。旭山動物園ではペレット(ドッグフードのようなごはん)や肉、魚などを、ある程度ストックしているので、2~3週間はなんとかしのげます。ただ、肉や魚など冷凍している物は、停電で冷凍庫が使えないとくさってしまうので、市内の食品用の大型冷凍庫に避難させてもらうことが必要です。

 


旭川市 旭山動物園

旭川市東旭川町倉沼
TEL.0166-36-1104
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

協力・監修/旭川市 旭山動物園

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