もうすぐ小学校のプールが始まるね。「今年こそクロールで25m泳ぎたい!」「去年よりも長いきょりを泳ぎたい!」「25mのタイムをあげたい!」など、いろいろな目標があると思う。そんなみんなに送る水泳特集だよ!

イトマンスイミングスクールコーチ 高橋 紘子さん
高橋さんは、3歳のときから水泳を始め、高校・大学では水球をやっていたんだって。そんな高橋さんから、みんなへのメッセージだよ。「今、できなくても大丈夫! 楽しく続けることが大切です。楽しく泳ぐ。これを忘れないでください」。
上手に泳ぐには正しい泳ぎ方が大切!
全国でスイミングスクールを展開する、イトマンスイミングスクールでコーチを務める高橋紘子さんに、上手に泳ぐためのコツを教えてもらったよ。まず大切なのが、姿勢なんだって。
「例えば、水がこわい人ほど体に力が入り、しずんでしまいます。そうならないためにも、きちんとした姿勢をマスターしましょう。すると、体の力がぬけ、うくことができます。すると、こわさも飛んでいきますよ」(高橋さん)。
姿勢ができるようになったら、次は呼吸。
「陸上では、鼻から吸って、口からはくという動作を繰り返しますが、水中ではその逆です。口から吸って、鼻からはく。口ではいてしまうと、酸素をはき過ぎて足らなくなり、体がしずんでしまうんです」(高橋さん)。
この呼吸をマスターするには、軽く鼻から息をはきながら水中でしゃがみ、立ち上がると同時に口で息を吸いこむ、〝ボビングジャンプ〟の練習がおすすめだよ。
さあ、もっとくわしく泳ぐコツを見ていこう!
上手に泳ぐための3つのポイント
POINT 1
正しい姿勢を体に覚えさせる
下の写真のように手のひらを重ねたら、腕を前から上げて頭をはさむ。腕は耳の後ろにくるように。この姿勢ができたら、背のびをして、体をピンとのばすよ。このとき、お腹がぽっこりと出ていたら、体が反っている証拠。おしりに力を入れて、お腹を引っ込めよう。
POINT 2
腕の回し方を覚える
腕を回す際は、大きく回すことがとても大切。そのためには、肩をしっかりと動かさなくてはいけないんだ。回している腕が後ろに来たら、肩を後ろへ引き、その際、前の腕を前にのばしてあげると、肩が大きく回るよ。肩が回っていないと、腕の位置がちがうのがわかるね。
↑肩が回っている状態
↑肩が回っていない状態
POINT 3
呼吸の仕方とタイミングをつかもう
水泳での呼吸は、口から吸って、鼻からはくよ。水中で鼻から長くはき、顔を上げたら素早く息を吸おう。息つぎをマスターしたら、次はタイミング。顔を上げるときは、のびている腕に頭をのせて息を吸い、腕が水面にもどる前に、顔を水につけるよ。息を吸う際に、腕から頭がはなれると、腕がしずみ、体のバランスをくずしやすくなってしまうんだ。
↑のびている腕に頭をのせて、息を吸おう
↑頭がはなれて腕がしずむと、体のバランスがくずれるよ。
こんなときはどうすればいい?
水泳なんでもQ&A
基礎からレベルアップに関してまで、水泳にまつわる疑問を高橋さんに教えてもらったよ。早速、実践してみよう!
Q1.長く泳ぐにはどうしたらいいの?
長く泳ぐには、下半身がしずまないよう、正しい姿勢をキープさせることが大事だよ。また、息は絶対に水中ではくこと。顔を水面に上げた際に息をはいてしまうと、姿勢がくずれたり、下半身がしずんだり、もちろん、十分な呼吸ができなくなったりして、つかれてしまうんだ。あと、キックは少なめにしてね。
Q2.速く泳ぐにはどうしたらいいの?
速く泳ぐには、キックと姿勢が大切。下半身がしずんで水の抵抗を受けないよう、正しい姿勢をキープし、キックをたくさんする必要があるんだ。ただ、力を入れてがむしゃらにキックすると、下半身がしずんで進もうとする力の抵抗になってしまうため、太ももを最初に動かすイメージでキックしてみてね。
Q3.つかれにくくするには?
腕も足もすべてを全力で、かつ素早く動かしていると、つかれやすいよ。最初はゆっくりと腕や足を動かし、慣れてきたら、キックを少なめにして、腕のかきで大きく進むようにすると、つかれにくくなるよ。また、つかれてしまうときは、姿勢がくずれていることが多いから、もう1度、正しい姿勢を確認してね。
Q4.家でできる練習はある?
お風呂に入ったときに、呼吸の練習をしてみよう! 全部の顔をつけるのが難しい人は、鼻まで水につけて「んー」と息をはいたら、口まで顔を上げて「ぱっ」と吸う。これを何回か繰り返し、水泳の呼吸を身に付けよう!
今回、ここで教えてもらったよ!
イトマンスイミングスクール 昭和の森校
東京都昭島市田中町600
TEL:042-544-1861
(受付時間:月〜土 10:00〜18:00/日 9:30〜13:30)
くわしくはHPへ https://www.itoman.com