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旭山動物園の飼育スタッフ・鈴木悠太さんが動物や動物園、自然について紹介するコーナーです。
今年度は「動物園の役割」について解説します。

『レクリエーション』『種の保存』『調査・研究』『教育活動』
を4回シリーズでお届けします。

 

動物園の役割「調査・研究」について

 今回は、動物園の4つの役割の中の「調査・研究」について、旭山動物園としての考えをご紹介します。レクリエーションとして利用されることが多い動物園ですが、実は動物たちのため、いろいろな取り組みを行っています。

動物園で調査や研究が必要な理由として、人と野生生物がすむ地球環境を守るために、まず地球環境やそこに生息する動物たちのことを知る必要があります。野生生物を飼育している動物園ならではのデータを科学的に分析することで、自然界の野生生物の保全に役立てることができます。

動物園の役割

例えば生まれた子どもの研究です。交尾や出産、生まれたばかりの子どもの体重、成長過程といった記録は、自然の中でデータを得ることはなかなか難しいです。動物園であれば動画撮影や体重測定などが可能で、得られたデータからその動物のこと(一部ですが)を知ることができます。

また、親が育児をやめてしまった動物を人の手で育てるときに、子どもが何を食べれば成育できるかを研究しておくことで、もしその動物が野生下で絶滅しそうになってしまった場合に、飼育することで数を増やし、絶滅をさけることができるかもしれません。

 

道内各地や海外で視察・研修を行う

飼育スタッフは調査として実際に北海道各地、ときには海外に視察や研修に行きます。世界自然遺産の知床へ研修に行ったときには、エゾシカによる森林被害や人が住んでいる場所に出てくるヒグマの問題などを、目の当たりにしました。そこでの貴重な経験は動物園での展示物や発行物、イベントなどに活かされています。

人と野生生物たちがいつまでもすみやすい地球であり続けるために、これからも動物園として行える調査・研究をより進めていきたいと思います。

知床のエゾシカ

 

あさひやまニュース

「北海道の動物に注目!」

 東門ゆっくりロードに、自然の中で意外と見ることのないエゾタヌキとエゾクロテンと外来種のホンドテンの比較展示をする動物舎がオープンしました。これからキタキツネとエゾユキウサギの動物舎も建築予定です。

 

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

Q.エゾシカのオスは冬毛になると首の毛が、もふもふになるのはどうしてですか?

A.エゾシカの首に注目するのはとても良い視点ですね!オスの首の毛は、ライオンのたてがみのように強さのシンボルです。冬には角が完成して、ケンカをしたときに首を守る働きもあると考えられています。

 


旭川市 旭山動物園

旭川市東旭川町倉沼
TEL.0166-36-1104
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

協力・監修/旭川市 旭山動物園

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