さまざまな分野のアスリートが登場するコラム。今回は車いすバスケットボールU25女子日本代表の碓井琴音選手に、車いすバスケを始めたきっかけやU25の日本代表選手になって思うこと、小学生へのメッセージなど、お話をうかがいました。

 

車いすバスケは、どんなきっかけで始めましたか?

私は小学1年生のころからミニバス少年団に所属していて、バスケットボールがとても好きでした。中学校でも女子バスケ部で、部活にはげむ日々でした。中学2年生のときに骨肉腫という骨のがんにかかり、足を切断して義足で生活することになったのですが、それでもバスケが好きで高校では女子バスケ部のマネージャーをしていました。車いすバスケの存在は知っていたので、またバスケがしたいと思い、高校3年生の夏に始めました。

 

車いすバスケで、ポジションはどこですか?

ポジションはフォワードです。車いすバスケのルールは、ほとんどバスケのルールと同じで、ゴールも同じ高さです。その他は、選手に持ち点というものがあり、障がいの軽い人も重い人も平等に試合に出られるようになっています。

 

U25の日本代表選手になって、分かったことはありますか?

日本代表として、世界と戦うことの責任を改めて感じました。また、初めての国際大会で、たくさんの方から応援メッセージをもらい、支えてくれる人へのありがたさも感じることができました。

海外の選手は体が大きくて体格面では負けてしまうことがほとんどでしたが、その分のスピードやチェアスキル(車いすの操作)の正確性で上回ることができれば、世界と戦って勝つチャンスはある、と実際の試合を通じて感じることができました。

 

今後の目標を教えてください。

現在、札幌ノースウインドとSCRATCHの2つのチームに所属しているのですが、もっと上手になってチームに貢献できるような選手になりたいです。

そして、日本代表になって世界と戦って勝ちたいと思っています。

 

スポチルを読んでいる小学生たちへメッセージをお願いします。

小学生のころからバスケが好きで、今の自分があります。なので、みなさんも何か1つでも夢中になれるものを見付けてください。きっとこれからの人生で活きるときが来るはずです。また、今回の記事を見て、車いすバスケに興味を持っていただけると、とてもうれしいです!札幌でも大会をやることがあるので、ぜひ足を運んで実際に見て、体験してみてください!

 

碓井 琴音選手 プロフィール

北海道出身。現在、北海道教育大学札幌校に通う大学生。小学1年生のころからミニバスケットボールを始める。中学2年生のときに骨のがん「骨肉腫」になり、手術で右足下腿部を切断、日常では義足を使用している。車いすバスケを始めてから間もなく、代表候補合宿に呼ばれ、現在は強化指定選手の1人。「女子U25車いすバスケットボール世界選手権大会」(タイにて開催)では、世界4位になる。チーム最多の得点をあげる試合もあり、日本代表を引っ張る存在。将来は日本を代表するハイポインターを目指している。