円山動物園だより|今月の動物:カンムリシロムク

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円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介するコーナーです

『カンムリシロムク』

スズメ目/ムクドリ科
インドネシア・バリ島

    
円山動物園には3羽(オス1羽・メス1羽・不明1羽)います。

 

”かんむり"で メスにアピール

真っ白な羽と目元のあざやかなブルーが美しいカンムリシロムク。目元の青色ははだの色で、羽の下のはだは、はだ色です。インドネシアのバリ島だけに生息し、その美しさとめずらしさからペットとしてとらえられ、さらに生息地の環境破壊などにより、野生では10数羽にまで数が減ってしまったときがありました。現在は、飼育下で繁殖した個体を野生にかえすなどの取り組みをして、少しずつ数が増えています。横浜の繁殖センターからは、10年間で125羽がバリ島に送られ、現地での野生復帰に貢献しています。

カンムリシロムクのオスとメス
”かんむり”の短い方がメスです

繁殖期には、オスは頭の後ろにある”かんむり”のように長い羽をパッと広げ、頭を上下に動かし、首をのび縮みさせて、体全体でメスにアピールをします。鳴き交わしといって、オスとメスがおたがいにおしゃべりをしているように鳴いていたら、仲良くなった合図です。

カンムリシロムクの卵
卵はきれいな水色。ウズラの卵くらいの大きさ

 

円山動物園で初めてヒナが誕生

円山動物園には、シロタロウとムクコのペアがいます。鳴き交わしや、くちばしを使っておたがいの羽をグルーミングをするなど、とても仲良しです。今年6月、ついに円山動物園で初めてヒナがふ化しました。生まれたときのはだはうすいピンク、目も見えず、羽も生えていません。巣の中で、チーチーと鳴き、自分の体よりも大きく口を開けて、親鳥がえさの昆虫などを運んで来るのをまちます。3週間ほどで巣立ちをするころには、白い羽が生え、目元のはだは青っぽくなり、親鳥とほとんど同じ姿に成長しています。まだ”かんむり”は無いので、見た目ではオスメスの区別はつきません。

北海道で飼育しているのは円山動物園だけです。世界的にもめずらしい鳥のヒナを、ぜひ観察しに来てくださいね。

カンムリシロムクのヒナ
生後7日のヒナ

 

まるやまニュース     

「円山動物園 自然とキノコ展」

札幌市近郊に生息するキノコを、実物とパネルで紹介するよ。いろいろな形や色の野生のキノコを見に来てね!

 

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

Q. 毒のあるカエルはどうやって飼育しているの?こうげきされたことはあるの?

A.  ヤドクガエルの仲間は、野生ではアリやクモなどのえさから、毒物をたくわえたり、体内で作り出したりするといわれています。円山動物園で飼育している個体は、毒のないコオロギを食べているので、毒は持っていないと考えています。

毒で敵をこうげきすることはありません。敵がヤドクガエルを食べようとして皮ふにふれると、毒によって動けなくなります。

 


協力・監修/札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1 TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/

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