みんなが住む北海道の森林面積は全国NO.1!広大なフィールドで、林業・木材産業の仕事をしている人たちがいるよ。では、林業・木材産業の仕事ってどんなことをするんだろう?ここでいっしょに見てみよう!

 

林業・木材産業ってどんな仕事なの?

森林は、山がくずれるのを防いだり、雨水を吸いこんできれいな水をつくったり、二酸化炭素を吸って地球温暖化を防いだりと、さまざまな働きをしているよ。私たちはその恵みをもらいながら生活しているんだ。

森林から生まれる木材は、切ったりけずったりしやすいので、少ないエネルギーで加工ができる環境にやさしい材料。木を植えて、育てて、伐って、上手に使って、また植えるといった森林づくりを行うことで、森林の働きは保たれるよ。その森林づくりに関係する仕事が、林業と木材産業なんだ。

 

林業のサイクルと森林の恵み

図2にあるように、林業は、苗木をつくる、苗木を植える、苗木がよく育つように下草を刈る、節のない木材をつくるために枝を切る、1本1本の木が太くなるように木を間引くなどを行いながら樹木を育て、成長した木を収穫したらまた苗木を植えるというサイクルをくり返すんだ。

また、森林から生まれた木材を原料として、柱や板などの「製材」や小さな板を接着した「集成材」、うすい板を何枚かはり合わせた「合板」などがつくられる。このようないろいろな木製品の加工や流通に関係する仕事を木材産業というよ。

林業や木材産業は、森林を元気にする大切な仕事。北海道では、こうした林業や木材産業で働く森林づくりのプロを育てるための北森カレッジも開校するんだって。

▲ 高性能林業機械「ハーベスタ」木を伐りたおして枝をはらい、必要な長さにカットできる

北森カレッジについては >>> こちら

 

林業の仕事のサイクル

森を健康に保ち、成長をうながすさまざまな仕事があるよ。木材を収穫するまで40~50年かかるんだ。将来を見すえて森林づくりをデザインして、次の世代に「つなげる」大切な仕事だよ。

 


木製品にはどんな種類があるのかな?大切に育てられ、収穫された木材は、いろいろな形に姿を変えて利用されるよ。

製材

丸太を大きなのこぎりで切断してつくられる製品。住宅の柱や床板の他、家具や工作用の材料などとして幅広く使われているよ。製材をつくるときに残る木材は、細かくくだいて木材チップに加工され、紙の原料に利用されることが多いよ。

集成材

小さな板を接着剤で縦・横につなぎ合わせてつくられる製品で、板を何枚もつなげれば、テーブルの天板などの大きな製品をつくることもできるよ。

合板

丸太を刃物でむいてつくられるうすい板を、木目の方向が、たがいちがいになるように重ねて接着した板で、いろいろな厚さの製品があるよ。

 

木を植える・育てることを体験してみよう
北海道植樹祭・育樹祭を開催!10月19日(土)

北海道では、平成30年12月に「植樹の日・育樹の日条例」を制定し、毎年5月の第2土曜日を「植樹の日」、10月の第3土曜日を「育樹の日」と定めたんだ。今年の「育樹の日」である10月19日(土)には、苫小牧市で「北海道植樹祭・育樹祭」を開催するよ。参加者みんなで苗木を植えたり、枝打ちをしたりする他、楽しいアトラクション、ミニテント村も開設するよ。参加申し込みは9月30日(月)まで。
くわしくは >>> こちらから