札幌に雪の便りがやって来るのもあと少し。北海道の雪は、世界中からスキーヤーが集まる最高の雪質で、シャンパンパウダーといわれているよ。今回はスキーが上達するためのポイントを紹介!

 

【技術編】

もっと上手にすべるためのコツ

スキーの基本姿勢や、ついやってしまいがちなことをレベル別に紹介しながら、注意点や練習方法を紹介するよ。

スキーの基本姿勢

前傾姿勢
「ひざ・ももの付け根・足首」の3点を曲げる前傾姿勢。すねと背中が平行で、つま先の上に頭がある。重心を前に保つことが大事。


× 棒立ち
体が棒のように真っ直ぐだとすべりにくいよ!


× 後傾姿勢
おしりが落ちると転びやすいよ!

 

初心者・初級

初めて~スキーで止まれる

× 内またはダメ!!ひざ同士をつけたらダメだよ!
ハの字ですべるときに、ひざがくっついて内またになってしまう子がよくいるよ。ひざがついていると止まれなくなるので危険!

× ストックにたより過ぎない!!
ストックにたより過ぎると、足にきちんと体重を乗せてターンすることができない。ターンができるようになるまでは、ストックを持たずに練習するのがおすすめ。
最初はストックを持たずに練習しよう!


●練習してみよう
【カニさん登り】

まずは、スキー板ははかずに、スキーブーツで登ってみよう。
❶斜面で横向きになる。
❷両ひざを山側にかたむける。頭と体は谷側にかたむける。
❸❷の状態で斜面を横歩きで登る。
❹慣れたらスキー板をはいて同じように登る。

中級

ハの字で、中~急斜面をすべれる

× 足元を見ない!
ついつい足元を見てしまうけれど、危ないので前を見よう!止まるときは、かかとを外に押し出しながらスキーを開くよ。

× 体をひねらない
ターンをするときに、体をひねるときれいなターンはできないよ。無理にスキー板を回そうとせず、しっかりと足に体重を乗せることが大事。

●練習してみよう!
【ストックを持たずにターン】
❶ストックは持たずに、両手を広げる。
❷ハの字で立ち、軽くひざを曲げる。ジャンプして着地したときの姿勢をイメージしてね。
❸右手を下げると、右足に体重が乗って、自然とターンができるよ。右、左と交互に手を下げてターンをしてみよう。

上級

パラレルで、中~急斜面をすべれる

× 調子に乗らない!!
上達してくると、ついついスピードを出してしまいがち。特に、中~急斜面で小回りをするときは、しっかりと体重をスキー板に乗せて、スピードをコントロールしよう。


●練習してみよう!

【斜面に垂直に立つ】

緩~中斜面で、体が斜面に垂直になるように意識してすべろう。

 

今回お話をきいたのは・・・

メディフィットコンデイィショニング ラボトレーナー/スキー指導員
成澤 栞さん

スキーは、外で行うスポーツだからこそ体験できることがたくさんあります。ふわふわの雪や、美しい雪景色にふれて、スキーを通じて楽しみを見つけてほしいです。

プロフィール
スキー指導員の資格を持ち、冬は朝里川温泉スキー場でインストラクター、夏はトレーナーとして子どもから大人まで運動指導を行う。全日本スキー技術選手権大会に出場するなどスキー選手としても活躍。

 


photo by Hiroshi Suganuma