みんなは3Rって聞いたことはあるかな?リデュース・リユース・リサイクルという、ごみを減らすための3つの取り組みのことなんだ。どんなことをしていけばいいのか、ここでいっしょに見てみよう!

 

毎日1人約1㎏のごみを出している

ペットボトルやレジ袋、食品トレイや食べ残しなど、私たちは毎日いろいろなごみを出しているよね。平成29年度の道内から出たごみの量は約187万t。1人1日あたり961gのごみを出しているといわれているよ。

ごみの処分場が足りなくなる、プラスチックの原料となる石油がなくなってきているといった問題もある今。なんとかして減らさないと!そこで、リデュース・リユース・リサイクルの3Rが、ごみを減らし循環型社会をつくるために必要なキーワードになるよ。具体的にどんなことをすればいいのか、図1を見てみよう。

*循環型社会とは、できるだけごみの発生をおさえ、出てしまったごみはリサイクルなどをして、資源をくり返し使う社会のこと。

【図1】3Rの取り組み例

リデュース 
● 買い物にはマイバッグを持って行き、レジ袋をもらわない。
● 簡単に包装された商品を買う。包装し過ぎの商品は買わない。
● つめかえ商品、ばら売り、量り売りなどの商品を買い、ごみを減らす。
● 物を大事に長く使う。

リユース 
● 
リターナブル*容器を使った商品を買う。
    *リターナブルとは、再利用のために返却、回収ができる容器のこと。
● 
フリーマーケット・リユースショップなどを活用する。
● 家電製品や家具などを修理して使う。

リサイクル 
● リサイクル製品を選んで買う。
● 資源ごみを分別して出す。

 

リデュースが一番優先!

これまでは、「リサイクル」を中心に取り組みが進められてきたのだけれど、それだけではごみの増加をくい止めることができないんだ。3Rが大切で、ごみを作らない「リデュース」を第一に取り組むことが重要といわれているよ。レジ袋はもらわない、つめかえ容器を使うなど、身の回りでできる「リデュース」はいっぱいあるよ。その次に「リユース」、「リサイクル」に取り組もう。みんなも生活をふり返って、どんな3Rができるか考えてみてね!

【図2】3Rの優先順位

【図3】北海道認定リサイクル製品の一例

北海道では、いろいろなリサイクル製品を認定しているんだって。ティッシュや石けん、食品トレイなどの日用品をはじめ、道路の材料や肥料など、さまざまな製品があるよ。私たちの生活に身近な製品の一部を紹介するね。みんなが使っている物もあるかな?

ダストレスチョーク
ホタテ貝がらを5ミクロンの粉末にして配合したチョーク。ソフトでなめらかな書き味で、粉が飛び散りづらいのが特徴。

さわやか石けん
小中学校の学校給食の廃食用油を原料とした、手作りのリサイクル石けん。油やがんこなよごれもよく落ちる。人にも環境にも優しい石けん。

ブライティアソフト
家庭から回収される牛乳パックなどの古紙を原料とした、再生紙100%のティッシュペーパー。

コアレス
家庭から回収される牛乳パックなどを原料とした、しんが無い再生紙100%のトイレットペーパー。

雪ソリ
プラスチック製品製造工場で発生した不良品などを原料とした雪上用のソリ。

 

知っているかな?マイクロプラスチックのこと

私たちの身の回りには、たくさんのプラスチック製品があふれているよね。プラスチックは軽くて強く、くさったりさびたりもしないから、さまざまな生活用品に使われている。でも、ペットボトルやレジ袋などは、ポイ捨てされると、川を通って海に流れ出ることもあるんだ。

海をただようプラスチックは、紫外線や波の力でこわれて細かくなり、5㎜以下のつぶになる。それをマイクロプラスチックというよ。魚や海鳥が食べてしまい、マイクロプラスチックがお腹の中にたまって死んでしまう生き物も。とても悲しいことだよね。

私たちにできることは、必要の無いプラスチック製品は使わないこと。レジ袋をもらわないでマイバッグを使う、普段の生活ではできるだけ水筒を使うなど、みんなもぜひ実践してね。ポイ捨ては絶対にダメだよ。1人1人の行動が、海の生き物たちの命を救うことにつながるよ。

SDGsのゴールにつながるよ

プラスチックごみを減らす「リデュース」をすることで、SDGsの17のゴールのうち、「12 つくる責任 つかう責任」と「14 海の豊かさを守ろう」に貢献できるね。SDGsのゴールを考えながら、「リデュース」を第一に3Rに取り組もう!

 


監修:北海道 環境生活部 環境局 循環型社会推進課