環境にやさしい木質バイオマス発電について学ぶ、北ガスのバスツアーが開催されたよ。どんなことを体験し学んだのか、いっしょに見てみよう!
〝間伐〟で元気な森を育てる
9月7日(土)、北ガスの「木質バイオマス発電丸わかりツアー」が開催されたよ。約20組の親子が参加し、森を育てることの大切さや「木質バイオマス発電」について楽しく学んだ内容を紹介するね。
最初に訪れたのは、むかわ町にある三井物産の森「似湾乙山林」。緑の木々をながめながら、元気な森を育てるには「間伐」という木を切る作業が重要だという話を聞いたよ。「何で育った木を切ってしまうの?」と思うかもしれないね。でも、ところどころ木を切って手入れをしないと、木が密集して、太陽の光があまり当たらなくなって、木が元気に成長しないんだ。「間伐」をすると、太陽の光が差しこんで明るくなり、木が育ちやすくなるから、立派な森になるんだね。そして、立派に育った木々は地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素(CO2)を吸ってくれるんだ。
森ではみんなで、実際に間伐を体験したよ。のこぎりを使って木に切れこみを入れて、みんなでロープを引っぱって木をたおしたんだ。
木質バイオマス発電はなぜ環境にやさしいの?
次は、北ガスの苫小牧バイオマス発電所に行き、見学をしたよ。実は、森で間伐した木材はここへ運ばれ、細かいチップにした木材を燃やして、電気をつくっているんだ。これは「木質バイオマス発電」といって、環境にやさしい発電方法の1つなんだよ。
では、木を燃やしてつくられた電気が、環境にやさしいといわれるのはどうしてかな? それは、元気な森にするために間伐した木をむだにしないで、燃料として利用しているから。燃やしたときにCO2は出てしまうんだけど、それは⽊が成⻑するときに吸収したものなんだ。だから、⼤気中のCO2の量は変わらないので、環境にやさしいんだね。
しかも、苫小牧バイオマス発電所で使うほとんどの木材が北海道産なので、木材を運ぶのにかかるエネルギーも少ないよ。
今回のツアーは、地球環境を守るためにも、自分たちが使っている電気がどこで、どのように作られているかを知る良い機会になったよ!
三井物産の森 似湾乙山林へ【むかわ町】
苫小牧バイオマス 発電所の見学 【苫小牧市】
参加したみんなの感想
くわしく解説!木質バイオマス発電のしくみ
木質バイオマス発電所では、間伐された木材を運んできて、細かくチップにして燃やし、電気をつくっているよ。
- 間伐材を燃やしやすくするために、半年くらい、外に積んでかわかす。(なんと約10万tも積んで、1年半で使いきるんだって!)
- 間伐材がよく燃えるように、細かい「チップ」にくだく。
- 木のチップを「ボイラー(=大きなやかんのようなもの)」で燃やして、水を沸騰させ、蒸気をつくる。
- 蒸気を勢いよく「タービン(=かざぐるまのようなもの)」にかけると、羽が回る。回転する力で発電機を回して電気をつくりだす。
- つくった電気は、電線を通ってみんなのおうちへ。