今回、お話をうかがったのは、当別町で有機野菜やオーガニックの卵を生産している一般社団法人Agricolaの水野智大さんです。仕事のこと、食へのこだわりなどをお聞きしました。
今月のテーマ:食の信頼と安心
毎日、私たちが口にしている物の原料が 一体どこからやって来ているのか。調べ、知ることから始めてほしい。
一般社団法人Agricola
水野 智大さん
1978年、えりも町生まれ。看護師として脳神経外科などで勤務をした後、2019年4月、当別町にてFarmAgricolaを開設。ケージフリーの卵および有機野菜の生産を開始。2019年7月、日本で5社目のオーガニックエッグの認証を取得。
毎日休みなく行うニワトリの世話
看護師から有機野菜と卵の生産者になった水野さん。普段、どのような仕事をしているのでしょうか。
「卵の生産は、ニワトリの世話から始まります。えさやり、水の交換、卵のよごれを落とし、割れていないかを確認してパックにつめて出荷します。これらの作業を365日休み無く毎日行います」と水野さん。
また、Agricolaでは、スペシャルニーズ(特別支援が必要な人たち)の方々が働いています。高等支援・養護学校の実習や特別支援学級の体験学習の受け入れも行っているそうです。
口にした食べ物のルートを調べよう
「食は何よりも信頼が大切。一般的なニワトリは、せまいケージで育てられますが、私たちは自由に動き回れる平飼いという方法をとっています。えさには、人間が食べても大丈夫な米を使用しています」と水野さんは話します。
「肉や魚、チョコレートやシリアル…それらがどこからやって来た物なのか、私たちは知ること無く食べています。情報は探せば見つけることができます。みなさんが食べた物がどのように作られ、運ばれたのか。少しの時間で良いので調べてみてください。知らずに食べるのと、知って食べるのでは大きなちがいがありますよ」。