
うっかり侍むだ蔵/武士らしく、質素な暮らしを心がけるも、ついうっかりむだなことをしてしまう侍。好きな食べ物はトコロテンとおでん。
暑い夏がやって来ましたね。夏をエコに快適に過ごすために、私たちはどんなことができるでしょうか? 環境忍者・えこ之助といっしょに、夏の省エネについて見てみましょう!
知ろう!地球温暖化
近年、地球の平均気温がどんどん高くなっています。二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスが増えていることが原因で、自然界にさまざまな影響をあたえています。これを「地球温暖化」といい、海水面が上がったり、大型台風などの自然災害が増えたり、世界中の人々に被害が出ている現状があります。
私たち人間は、石油や石炭などの化石燃料を燃やしてエネルギーを使い、経済を成長させてきました。その結果、大気中のCO2は増え、地球温暖化が進んでしまっているのです。
生活の中でできる省エネのポイント
これ以上の温暖化を防ぐために大事なことは、私たちの生活から発生するCO2を減らすこと。その身近な方法の1つが「省エネ」です。省エネは地球にも、私たちのおさいふにも優しい活動です。
表1では、環境忍者・えこ之助が、むだ蔵といっしょに夏の省エネポイントを紹介しています。この夏、みなさんも取り組んでみてください!
[表1]
夏の省エネ!えこ之助といっしょに、チェックしてみよう!
北海道では、エネルギーの使用をおさえる“Save”、省エネ型の物を選ぶ“Select”、ライフスタイルや価値観を変える“Shift”の「省エネ3S」をすすめています。みなさんは、どれぐらいできていますか?
Save[節約の術] エネルギーの使用をおさえる
テレビを見る時間は短 くし、見終わったら主電源をオフにするでござる。
1カ月あたり
1.4kWh節電 900gCO2削減 42円節約
※1日1時間短縮で計算
冷蔵庫には食品をつめこまず、開け閉めを少なく、温度設定も弱めるでござる。
1カ月あたり
9.7kWh節電 6,214gCO2削減 293円節約
シャワーの時間は短くし、水とエネルギーを節約するでござる。
1カ月あたり
3,038gCO2削減 336円節約
※1回1分間短縮で計算
電化製品を使わないときは、プラグをコンセントからぬくでござる。
Select[選択の術]省エネ型の物を選ぶ
照明機器はLED電球に替えると節電になるうえ、電球も長持ちするでござる。
1カ月あたり
7.5kWh節電 4,823gCO2削減 227円節約
※54Wの白熱電球から9Wの電球型LEDに交換で計算
地元でとれた食べ物を選ぶと、輸送のエネルギーが少なく、おいしくて安心でござる。
Shift[転換の術]ライフスタイルや価値観を変える
近くの移動は自転車で。夏の風が気持ちいいでござるよ。自動車を運転するときには、ふんわりアクセルを心掛けるでござる。
1カ月あたり
5,991g CO2削減 297円節約
※1日1km、自動車使用を控えた場合
夏はクールビズの方が仕事もはかどるでござる。もちろん冷房はひかえめに。
1カ月あたり
1.6kWh節電 1,006gCO2削減 47円節約
(財)省エネルギーセンター「家庭の省エネ大事典」、北海道経済産業局「実践!おうちで省エネ!」をもとに作成。節約効果は、近年の北海道における電気・ガス・水道・ガソリンの平均的な単価を考慮し、算出しています。各効果の値は条件によって変わることから、参考値としてご覧ください。
毎年7月7日は「北海道クールアース・デイ」
「北海道クールアース・デイ」は、地球温暖化対策についてみんなで考え、日々の暮らしの中でできることから取り組む日です。毎年この日を中心に、道内各地で地球温暖化問題に関する展示やガイアナイトイベントを行っていますが、今年は、道庁のホームページなどで、道民のみなさんに広く、各家庭でのガイアナイトを呼びかけています。
ガイアナイトとは、電気照明を消して、キャンドルのやわらかな光の中で、静かに地球環境について考える取り組みです。みなさんも、家族や友達と地球温暖化について話し合い、地球の未来、自分の未来を考え、何ができるか考えてみましょう。
くわしくは >>> 北海道クールアース・デイ まで
暑さに上手く適応しよう!
暮らしの中のちょっとした工夫で、暑さを和らげることができます。みなさんも、ぜひ生活に取り入れてみてください!
大気中のCO₂をこれ以上増やさないことはとても重要ですが、それでも一定の地球温暖化はさけられないことが分かっています。北海道の夏も、暑い日が増えて来るはず。こうした温暖化の影響に対して「適応」していくことも大切です。
1.熱中症に気を付けて!
地球温暖化が進み、気温が上がると、熱中症になる可能性が高くなります。暑い日は、水分をこまめに取って、外ではぼうしをかぶりましょう。
2.状況に合わせてマスクを外そう
気温や湿度が高い中でのマスク着用は要注意。屋外で人と十分な距離(2m以上)を取れる場合は、マスクを外しましょう。
3.暑さに備えた体づくりをしよう
暑くなり始めの時期から適度に運動をしましょう。水分補給を忘れずに、無理の無い範囲で行いましょう。
4.打ち水ですずしく!
「打ち水」って知っていますか? 道や庭先などに、水をまくことで、体感温度が下がります。水道水ではなく、おふろの残り湯などで節水しながら、打ち水をしてみましょう。
5.グリーンカーテンで日差しをさえぎる!
暑い日差しをさける方法の1つとして、グリーンカーテンが効果的。ヘチマやゴーヤなどのツル性の植物を窓辺に育て、室内をすずしくしましょう。
監修:北海道環境生活部環境局 気候変動対策課 温暖化対策係