円山動物園だより|今月の動物:アカハナグマ

0
2332

 

円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介するコーナーです

今月は…『アカハナグマ』

ネコ目/アライグマ科

【生息地】南米・アンデス山脈東側の森林や草原、海岸など

アライグマの仲間で手先が器用

長い鼻と、しま模様の 長いしっぽが特徴的なアカハナグマ。南アメリカの森林や草原、海岸など、さまざまな環境に適応し、暮らしています。動きは素早く、長いしっぽでバランスを取りながら、木の上の移動もスイスイ。前足のつめは、長くするどくとがっていて、木の皮をはいだり、土をほったりして、虫をつかまえるのに役立ちます。果実や小動物なども食べ、自分と同じくらいの大きさの鳥をつかまえて食べることもあります。

バランスの悪いつなの上もスイスイ!

アライグマの仲間で、食べ物を両手で持って口に運ぶなど、手先も器用です。ヨーロッパでは、ペットとしても人気です。しかし、かわいい見た目とは反対に、あらい性格で犬歯もするどく、捨てられたり、にげ出したりして野生化していることが問題となっており、日本で外来種のアライグマが野生化している問題と似ています。

ピッピッピッ何の声?

円山動物園にはオスのホセと、姉妹のボニータとベロニカがいます。近付くと「ピッピッピッ」と小鳥のような、かわいらしい鳴き声が聞こえて来ます。このように小さく鼻を鳴らして、仲間とコミュニケーションを取っているのです。

大好物のくわの実をもらうところ。このときに全身の様子をチェックします

ホセは人なつっこくて、あまえんぼう。飼育員さんが耳のあたりをなでると、とても気持ち良さそうです。日ごろからスキンシップをしていると、けがをしたときなども、さわって確かめて治療をすることができます。ボニータとベロニカは仲良しで、いつも1つのハンモックでねています。

サツマイモ、ニンジン、リンゴなど、器用に手を使って食べます

えさは、毎日10時半と3時半ごろにあたえています。器用に手を使って食べる様子をぜひ見に来てください。質問があれば、飼育員さんに気軽に声をかけてくださいね。

まるやまニュース     

「第48回 円山動物園 幼児・児童動物画コンクール」の作品募集!

円山動物園の動物をかいて、コンクールに応募しよう。水彩絵具、クレヨン、クレパスなどでかいてね。受賞作品は円山動物園に展示し、11/1(日)には表彰式を予定しているよ。

応募資格:札幌市に住む小学生と未就学児童
画用紙の大きさ:四つ切(未就学児は八つ切りも可)
応募締め切り:9/29(火)必着。郵送可。

※応募作品は、原則返却しません。

>>> くわしくはこちらから

教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

Q. どうしてサルは毛づくろいをするの?

A.  野生のニホンザルは、お互いに毛づくろいをして、シラミやシラミの卵を取っているようです。しかし、動物園のニホンザルにはシラミはついていないので、古くなってはがれた皮ふや、ごみなどを取っています。また、毛づくろいは家族や仲の良いサルの間でよく行われ、サル同士の仲を深める効果や、マッサージのような効果もあり、不安や緊張、ストレスを軽くするともいわれています。

 


協力・監修/札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1 TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/