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旭山動物園の飼育スタッフ・鈴木悠太さんが動物や動物園、自然について紹介するコーナーです。

今年度は 「知られざる飼育員のお仕事紹介」を4回シリーズでお届けします。

ゴハンの容器で特性を引き出す

さて、今回はエゾシカの魅力を伝えるための3つのチャレンジのうち、2つ目の「旭山プレゼンツ エゾシカとの距離」についてご紹介します。

エゾシカの森にさまざまな工夫を加えていく中で、「動物園だからこそ動物を近くでじっくりと観察してもらいたいな」と考えました。そのためには、エゾシカがゆっくり過ごすことができる環境を来園者の近くに作る必要があります。そこで加えた工夫は、ゴハンを入れる容器と、ゆったりと休むことができる地面の素材です。

その距離数十センチ!

最初にゴハンを入れる容器です。元々は台の上に乾草という乾いた草を置いてあたえていました。台でも近くで見てもらうことができていたのですが、ここでもう1つ、エゾシカの特性を引き出すタイプの容器を作ることにしました。それが網状の乾草入れです。エゾシカは上の前歯がなく、その代わりに歯床板という固い歯茎があります。歯床板と下の前歯が包丁とまな板のような関係になって、草を引きちぎって食べます。網状の乾草入れなら、中から草を引きちぎる様子を見てもらうと同時に、放飼場のさくにくくり付けることで間近で観察してもらうことができます。

やわらかい落ち葉でゆったりと

次に、エゾシカがゆったりと過ごせる地面の素材です。エゾシカの森は一面が土でした。やわらかい地面があれば、「エゾシカがそこを好んで座って休むのではないか?」と考え、落ち葉をしいてやわらかい落ち葉ゾーンを作りました。最初は落ち葉を食べたり、ほったりしていましたが、そのうち座って休むようになり、まずまずの成功です。時間が経ったら、落ち葉がどんどんくずれて無くなってしまいましたが、また秋になって落ち葉が集まれば、ドサッと置こうと考えています。

落ち葉の上でゆったり

さて、次号の旭山動物園の記事は、最後のチャレンジ「ただいま〟角〟さわり放題」についてご紹介します。お楽しみに!

あさひやまニュース

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教えて! 飼育員さん

飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!

 Q.  動物の体の調子が悪いのは、なにを見て判断するのですか?

A. まずその動物の「普通」を知るところからスタートします。うんちの様子は?動き方は?食べる量は?などなど日頃から動物のことをよく観察し、そこから普通とちがう変化があったときにすぐ気づけるように準備をしています。

 


旭川市 旭山動物園

旭川市東旭川町倉沼
TEL.0166-36-1104
http://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/

協力・監修/旭川市 旭山動物園

 

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