北海道日本ハムファイターズ、アメリカメジャーリーグでプロ野球選手として活躍してきた田中賢介さん。支えてくれた北海道への恩返しとして、教育活動に力を入れていきたいと考えているそうなんだ。2022年4月に設立予定の私立小学校のこと、そして小学生のみんなへのメッセージをいただいたよ!

支えてもらった北海道へ教育を通して恩返ししたい

――2022年4月に札幌市内に私立小学校を設立予定と聞きました。どのようなことがきっかけで小学校をつくることになったのですか?

私はプロ野球選手として北海道で活動してきました。昨年引退し、たくさん支えてくれた北海道のみなさんに野球を通して、そして教育という分野でも恩返しをしたいと思っています。子どものころに育った環境は、その人に大きな影響をあたえますよね。小学生の6年間は、とても大事な時期です。そういった考えもあって、小学校の設立をしたいと思いました。

――札幌市内に設立予定ということですが、どのような特徴がある小学校ですか?

卒業するまでに英検準2級取得を目指したり、海外研修に行ったりと、国際感覚を身に着ける教育に力を入れる予定です。プログラミングの授業も最新の機器を取り入れた質の高い教育を目指します。また、社会・理科・算数がつながる、体育と英語、音楽と体育がつながるなど、複数の教科がリンクする教育も行います。

校舎にもさまざまな工夫をほどこします。例えば、図書館は体育館と一体となっていて、ねころがって本を読んだり、くつろいだり、リラックスできる空間なんです。教室には扉が無くオープンな空間で、さらに校舎内にあみを登ったり下りたりできるネット遊具もあるんですよ。

校庭は人工芝で、冬でも走ることができるのが特徴です。校舎の隣には森が広がっていて、そこで授業をしたりアスレチックを楽しんだりできます。ゆくゆくはコテージやテントも建てたいですね。

子どもたちには、心の教育を行うことが一番大事。失敗をおそれないで、のびのび学んでほしいと思っています。

小学生のみんなチャレンジしよう!

――エコチルを読んでいる小学生たちにメッセージをお願いします。

いろいろなことに挑戦してほしいですね。失敗したらどうしようとか、自分にはできないとか、やる前に決めないで、まずやってみてほしい。小学生のみなさんの可能性は無限大です。ぜひチャレンジ精神を身に着けていってください!

 

プロフィール

田中 賢介

1981年5月20日生まれ、現在39才。福岡県出身。小学2年生で野球を始める。東福岡高校に進学し春夏合わせ3度の甲子園出場を果たす。1999年ドラフト2位で日本ハムファイターズに入団(現北海道日本ハムファイターズ)。ベストナイン、ゴールデングラブ賞を多数受賞。2019年9月現役引退。現在は、北海道日本ハムファイターズのスペシャルアドバイザー、NHKプロ野球解説者を務め、2022年4月、札幌市内に田中学園立命館慶祥小学校の開校を目指している。