まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことを「食品ロス」といいます。みなさんは食べ物をむだにしていませんか?今回は「食品ロス」について、いっしょに見てみましょう。
日本の食品ロス1年間に612万t
「食品ロス」とは、食べられるのに捨てられる食品のことをいいます。日本の食品ロスは1年間に612万tあり(平成29年度)、これは国民1人あたり、1年間で48㎏、1日にお茶わん約1ぱい分のご飯を捨てていることになります。とてももったいないと思いませんか?
SDGs(持続可能な開発目標)、国、各都道府県や市町村、企業でも、食品ロスを減らす取り組みが進められています。SDGsでは、ゴール12が食品ロス削減につながります。国連では、2030年までに世界全体の1人あたりの食料の廃棄を半分に減らすことを目標としています。

食材のむだをなくしていこう
国では、「食育に関する意識調査」、「消費者の意識に関する調査」を行っています。買った食品をそのまま捨ててしまった原因は、「消費・賞味期限内に食べられなかった」、「冷蔵庫などに入れたまま忘れてしまった」などが主な理由です。
として、食材をむだにしないレシピを発信しています。ぜひみなさんチェックして、食品ロスを減らす料理に挑戦してみてくださいね!
食品ロスを減らすための北海道内の取り組み
みなさんが暮らす北海道でも、さまざまな取り組みが進められています。札幌市では、〝日曜日には冷蔵庫をお片付け〟として、『冷蔵庫から「もったいない」を減らそう』をスローガンに、冷蔵庫の片付けテクニックやごみを資源にするポイントをまとめた資料を配布しています。
江別市では、冷蔵庫の整理術&食材使い切りレシピ講習会を開催。季節に合わせた食べ切りテーマのもと、おいしく食べ切れるアイディア料理などを紹介しています。
網走市では、ハーフサイズメニューや持ち帰り用の容器など、食べ残しを減らす取り組みを実践する飲食店や宿泊施設などを協力店として登録。市民がごみを減らす意識を持つようなきっかけとなっています。
また、コープさっぽろでは、「トドックフードバンク」を平成28年5月からスタート。廃棄していた宅配の返品食品を定期的に道内の児童養護施設に提供しています。
今日から実践♪家庭で食品ロスを削減しよう!
食品ロスを減らすために、みなさん1人1人ができることがあります。買い物、料理、食事の場面でできることを紹介します!おうちの人といっしょに、やってみてくださいね。
買い物では…
- 買い物の前に冷蔵庫をチェックしましょう
- バラ売りや少量パックなどを利用し、必要な分だけ買いましょう
- すぐに食べる予定の食品は、手前に並んでいる物を選んで買いましょう
料理では…
- 家族の予定を確認し、作り過ぎに注意しましょう
- 野菜や果実の皮のむき過ぎに注意しましょう
- これまで捨てていた野菜のくきや皮を使うなど、食材を有効に活用するレシピを学び、上手に使い切りましょう
食事では…
- 好ききらいなく、残さず食べましょう
- 食べ切れなかった物は、他の料理に作りかえたり、冷凍保存したりしましょう
北海道は食品ロス削減のため「どさんこ愛食食べきり運動」を推進しています!
くわしくはこちら >>> どさんこ たべきり を検索!
監修:北海道農政部食の安全推進局食品政策課 北海道環境生活部環境局循環型社会推進課