「第9回 みんなで考える公共交通アイデアコンテスト」に、札幌市内の小学生643名が応募してくれたよ。1月11日(月・祝)に、環境広場さっぽろ2020バーチャルツアーで、各賞の受賞者が発表されたよ。今回は受賞作品を紹介するね。
市長賞
伏見小学校 6年 T.M.さん
あったら便利だな、楽しいな、と思えるようなカードのことやバス停のことについて、作品にかきました。
●審査員から/利用者が便利になる取り組みについて、理由と効果を合わせて考えられていました。これらの取り組みを、利用者の増加、さらに運転手の確保と給料UPに結び付け、体系的に整理されている点が大変すばらしいです。
路面電車賞
伏見小学校 6年 S.H.さん
スロープを付けたり、車いすのスペースを設置したり、バリアフリーにこだわりました。バリアフリーが増えてほしいです。
●審査員から/安全面と環境に配慮し、時間どおりに運行することができるすばらしいアイデアだと思います。全面ガラス張りで色とりどりの車両は、乗っていることを想像すると、わくわくした気持ちになりますね。
じょうてつバス賞
伏見小学校 4年 I.A.さん
今は、AIに仕事をまかせていることが多いので、AIの運転手を思いつきました。運転手不足にも対応できると思います。
●審査員から/先端技術に焦点を当て、ロボットで対応しきれない部分は車掌に任せ、ロボットにも制服を着せるなど、バス会社目線の乗務員不足の解消法と、お客様のことも考えられている点が非常に良かったです。
JR北海道賞
緑丘小学校 4年 K.K.さん
電車にのる時、いつもひまな時があったから、少しでも楽しくなるように、と思い、作品をかきました。
●審査員から/各車両にレストランや映画館、ダンス場などがあり「列車に乗ること自体を楽しくする」という発想と、運転手不足や安全問題を意識した「自動運転」という点がすばらしいです。夢がつまった楽しい作品です。
地下鉄賞
伏見小学校 6年 H.S.さん
赤ちゃんやお母さんが安心・安全、そして楽しく乗れるように、つり革やいすの位置を低くして小さい子の目線になって考えました。
●審査員から/「泣いてもいいよ」と言ってあげることで、子ども連れの利用客がとても安心できますね。アニメの放送や絵本の設置など小さい子が楽しめる工夫の他、安全面にも気づかっていて、とてもすばらしいです。
ジェイ・アール北海道バス賞
米里小学校 6年 F.S.さん
私は、作品の中で注目してほしいところがあります。それは、バスの1つ1つの仕組みを、高齢者のことを考えて書いたところです。
●審査員から/高齢者がスムーズに乗り降りできるスロープや優先席の増設、トイレの設置は、赤ちゃん連れにも優しく、利用者が増えると思います。バスを大きくすることは運転手不足を解消する有効な手段ですね。
北海道中央バス賞
平岡公園小学校 6年 T.A.さん
高齢者や車いすの方も“超快適に”利用でき、ソーラーパネルを付けるなど環境にも配慮したバス車両のアイデアと、ふかふかのベッドや充電器、飲み物ホルダーなど、お客様の目線に立った気づかいに感動しました。
●審査員から/高齢者や車いすの方も“超快適に”利用でき、ソーラーパネルを付けるなど環境にも配慮したバス車両のアイデアと、ふかふかのベッドや充電器、飲み物ホルダーなど、お客様の目線に立った気づかいに感動しました。
SDGs賞
米里小学校 6年 K.K.さん
このような、乗り物があったら便利だと思いかきました。
●審査員から/移動するためのサービスを表現してくれました。今の技術では難しそう…とあきらめずに、幸せな未来を目指して行動するのがSDGsの考え方です。Kさんがこれから学んで実現してくれたらとてもうれしいです。
主催:(株)アドバコム・エコチル編集部
共催:(一社)北海道開発技術センター
後援:札幌市、札幌市教育委員会、(一財)札幌市交通事業振興公社、ジェイ・アール北海道バス(株)、(株)じょうてつ、北海道大学大学院環境科学院、北海道中央バス(株)、北海道旅客鉄道(株)
特別協力:(公財)さっぽろ青少年女性活動協会