春から夏は、野鳥が子育てをする季節。ひなは、えさの取り方や飛び方などを親鳥から教えてもらっています。もしも、地面に落ちてしまったひなを見つけても、親鳥が近くにいるので、遠くからそっと見守りましょう。

野鳥のひなを 見つけたら?

私たちの身の周りには、さまざまな野鳥が暮らしています。タンチョウやシマフクロウなど大自然の中で暮らす鳥だけでなく、街の中で見られるカラスやスズメなども野鳥です。  

春から夏は、野鳥が子育てをする季節。もしも、草むらや道路などでひなを見つけても、決して持ち帰らないでください。ひなをつかまえて、ペットとして飼うことはできません。ひなは、親鳥と行動しながら飛び方やえさの取り方、身の守り方など、さまざまなことを身に付けていきます。まだ飛べないひなが巣から落ちたり、地面に降りていたりしていても、手を差しのべずにはなれましょう。親鳥が近くにいるかもしれません。  

野鳥にえさをあげないで!

人が食べ物をあたえるとこんな問題が起きることも!

  1. 自分でえさをとれなくなる。
  2. 特定の種類のみが増えて、生態系のバランスがくずれる。
  3. 野鳥から危険な病気がうつる。

 

 

野鳥の子育てを 見守ろう!

誤って保護され、親鳥と引きはなされてしまうひなが多くいます。保護されたひなは、野生で生きていく方法を身に付けることができなくなります。時には巣から落ちて、弱って死んでしまったり、他の野生動物にねらわれて食べられてしまったりするひなもいます。かわいそうに思うかもしれませんが、こうして生態系のバランスが保たれているのです。  

また、野鳥だけでなく、野生動物にえさをあたえると、自分でえさをとれなくなったり、警戒心がなくなって敵におそわれやすくなったりなど​問題が起きます。野鳥のひなが親鳥から生きる術を学び、自然の中で生きることができるように、私たちはそっと見守っていきましょう。 

 

 

-令和3年3月30日-「厚岸霧多布昆布森 国定公園」が誕生!!

厚岸霧多布昆布森国定公園は、国内では58カ所目、 道内では6カ所目の国定公園に指定されました。道内での国定公園の指定は約30年ぶりです。

所在地 : 釧路総合振興局管内 釧路町、厚岸町、浜中町および標茶町の各一部 面 積 : 41,487ha(うち陸域32,566ha)

国定公園ってどんなところ?

国立公園 … 日本を代表し、世界的にもほこれる美しい自然や動植物、歴史、文化などの魅力あふれるエリア。将来に残していくために国が保護・管理。面積は約30,000ha以上。

国定公園 … 国立公園に準ずる景勝地で、各都道府県が保護・管理。面積は約10,000ha以上。

どちらも環境大臣が指定し​、未来に引きついでいくために自然環境を保護・保全しているエリアです。

ここが魅力! 「厚岸霧多布昆布森国定公園」

湿原をはじめ、湖や沼、岬、島などさまざまな自然景観があり、希少な野生動植物が生息。コンブやウニ、カキなどの自然の恵みを味わえ、自然とふれ合える展望台や博物館などの施設も備わっています。

  1. 霧多布湿原(国指定天然記念物)と別寒辺牛湿原の2つの大きな湿原。美しい湿原性植物。
  2. ハクチョウなどの渡り鳥の飛来地となっている湖沼。
  3. 海鳥の繁殖地となっている海岸のがけや大小の島々。ラッコやゼニガタアザラシの繁殖も見られる岩場。
  4. 釧路町のトド岩や帆掛岩、浜中町の窓岩などの独特の景観。
  5. 沿岸でとれるコンブやウニ。厚岸湖や火散布沼で養殖されているカキやアサリ。


監修:北海道環境生活部環境局自然環境課