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円山動物園の飼育員さんが、動物や動物園、自然について紹介するコーナーです
『フサオマキザル』
サル目/オマキザル科
【生息地】 南アメリカの亜熱帯林と 熱帯林
円山動物園にはメス2頭がいます。
道具を使う かしこいサル
フサオマキザルは、南米の熱帯林で木の上で暮らしている小型のサルです。ふさ状のふわっとした黒い頭の毛と、くるりと巻いて器用に物をつかめる尾があることからその名が付きました。
大型のサルや猛きん類にねらわれないよう、数頭から十数頭の小規模な群れで暮らしています。ときには他の種類の小型のサルと群れをつくることもあります。危険を感じると、口笛のような声をあげて相手をいかくします。
昆虫や小動物、果実、木の葉などを食べます。木をたたいて虫のいる場所を調べ、枝をあなに入れて虫をかき出し、かたい木の実を石で割るなど、とてもかしこい動物です。学習能力が高く、えさをかくしたり、食べにくい容器に入れたりしても、えさの出し方を考え、工夫して上手に食べます。


「ピ」と「ピ」で 仲間と会話
円山動物園には、メスが2頭います。近くで耳をすませてみると、「ピ」「ピピピ」などと、小鳥のさえずりのような声が聞こえてきます。1頭が「ピ」と鳴くと、必ずもう1頭も「ピ」と返事をして、コミュニケーションをとっています。
えさは、バナナやリンゴなどの果物や野菜、木の葉、枝など。バナナは皮をむき、リンゴは木にこすりつけて皮をそぎ落して食べます。常に身軽に動けるように、栄養価が高くて消化の良い、おいしいところだけを選んで食べているのです。好奇心旺盛で、表情も豊かです。ぜひ近くで観察してみてくださいね。

まるやまニュース
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教えて! 飼育員さん
飼育員さんが、みんなからの質問に答えるよ!
Q. ウサギはどうして上手に飛びはねることができるの?
A. ウサギが上手に飛びはねることができる理由には、身軽に動けるように骨が軽くつくられていることや、後ろ足がとても長く、筋肉が発達していることなどが関係しています。ウサギには「アナウサギ」と「ノウサギ」の種類がいます。アナウサギは穴をほることが得意で、ノウサギは素早く走ることが得意です。横に素早くはねることが得意なノウサギは、食べ物を探すためにたくさん移動します。なので、敵に見つかっても早くにげられるよう、上手に飛びはねられる体になりました。
協力・監修/札幌市 円山動物園
札幌市中央区宮ヶ丘3番地1 TEL. 011-621-1426
http://www.city.sapporo.jp/zoo/